寒川町の文化財について初めて国登録有形文化財(建造物)となりました。
旧広田医院が国登録有形文化財(建造物)となりました。
国より令和5年8月7日に官報告示があり、 同年3月17日に国の文化審議会文化財分科会より答申がされていた町内に所在する2件1箇所の文化財が寒川町初の国登録有形文化財(建造物)となりました。2件の名称及び概要は、次のとおりです。
旧広田医院主屋(写真1)
旧広田医院門柱及び塀(写真2)
所在地:高座郡寒川町一之宮
所有者:個人
建築年代:主屋:大正15年/昭和4年増築、同21年改修、同30年代増築
門柱及び塀:昭和4年/平成30年改修
数量:2件(1箇所)
特徴等:主屋は大山街道沿いの旧家の洋館付和風住宅。平屋建和館部は田の字型間取りで伝統的。二階建洋館は外壁を下見板張、一階に医院諸室を配し、X線室は大壁漆喰仕上。二階は床構え付10畳座敷に巡らした縁廊下に上下窓を開く。地域の医院として親しまれた佇まい。門柱及び塀は大山街道に開くコンクリート造門柱と塀基礎部分。門柱は太い角柱で、上部兜巾型で江戸切仕上の元は門扉付。袖柱を塀端部に立てて袖塀で塞ぎ、潜戸口を設ける。塀基礎は切石風モルタル仕上、元は板塀を載せた。医院表構えに相応しく重厚で歴史的景観を形成。
基準:登録有形文化財登録基準1号該当(国土の歴史的景観に寄与しているもの)
写真1:旧広田医院主屋

写真2:旧広田医院門柱及び塀

更新日:2024年09月27日