【第1回】寒川町消費活動に関するアンケート

　第1回「寒川町消費活動に関するアンケート」にご協力いただきまして、ありがとうございました。

　現在町では、商業の振興に向け、商業振興事業を展開しておりますが、少子高齢化、ライフスタイルの変化、大型店舗の出店、新型コロナウイルス感染症の長期化など商業を取り巻く環境が変化し、大きな課題となっています。今回皆様には、商業振興を図る上での基礎データとなる消費活動に関するアンケートを実施させていただき、さまざまなご意見をいただくことができました。

　アンケート結果では、最寄り品の「生鮮三品」において、町内の個人店・専門店の利用は5％、「日用品」においては0％であり、多くの方は町内外のスーパー・ドラッグストアを利用していることが分かりました。

　すべての属性において最寄り品を選ぶ理由としては、「価格が安い」「品揃えが豊富」「品質・鮮度がいい」「駐車場が確保されている」「ポイントが貯まる」「一度の買い物で用が済む」「キャッシュレスに対応している」など利便性やコストパフォーマンスに関する項目が選ばれています。

　満足度においては、町内外のスーパー・ドラッグストアでの利用を含め、概ね満足との回答が多く、「満足」「やや満足」と回答した人は71％でありました。

　「買回り品」において、町内の個人店・専門店の利用は8％で、利用店舗は洋菓子店・農畜産物直売所・ベーカリー・生花店・酒店・靴販売店などの回答をいただきました。

　すべての属性において買回り品を選ぶ全体の理由としては「価格が安い」「品揃えが豊富」「駐車場が確保されている」「キャッシュレスに対応している」「一度の買い物で用が済む」「品質がいい」などとなりました。

　満足度においては、町内に店舗がない場合であっても近隣市に該当する施設・店舗があれば満足との回答もあり、実際の満足度も「満足」「やや満足」との回答が62.1％となりました。また、自由意見から、町内に大型商業施設を希望する声も多数ありましたが、一方で近隣市に大型商業施設があるので町内が渋滞しないで良いとの意見もありました。

　「サービス」においては、町内の個人店・専門店の利用は「理美容」で26％、「クリーニング」12％、「整体」2％でありました。

　すべての属性において「サービス」を選ぶ理由としては、「自宅から近い」「応対がいい」「技術がいい」「価格が安い」「雰囲気がいい」「駐車場が確保されている」などありましたが、「ずっと利用している」と選択した人の割合が他の設問より多いことから、馴染みの店舗を長期間利用している人が多いことが分かりました。

　満足度においては、「満足」「やや満足」と回答した人は、77.6％であり、一番満足度の高い結果となりました。

　「飲食店」においては、町内の個人店・専門店の利用は24％となり、食事の利用シーンは「家族との食事」「普段の食事」で約8割となっています。

　すべての属性において「飲食店」を選ぶ理由としては「美味しい」「価格が安い」「駐車場が確保されている」「近い」「雰囲気がいい」などとなりました。

　満足度においては、「満足」「やや満足」との回答が57.7％となり、一番満足度の低い結果で、より活性化が求められている業種と分析しています。

　自由意見からは「子ども連れのためにフランチャイズやチェーン店を選ぶ」「町外から友人などを呼ぶ際に紹介できるような飲食店が欲しい」「地産地消などの地場産の飲食店が欲しい」「一部地域に店舗が少ない」「駅前、駅周辺の店舗が少ない」などありました。

　「最寄り品」「買回り品」「サービス」「飲食店」の設問に関して、「満足度」は全体的に「概ね満足」との結果となりましたが、お答えいただいた回答や自由意見等をみますと、車で近隣の大型商業施設や量販店を利用する方も多く、近隣市も含めた商業環境に対する「満足度」であると考えられます。

　このことから、町内の商業振興に向け、皆様から頂いたご意見を踏まえ振興策を検討いたします。

　「インターネットでの商品購入・サービス利用」については85.5％の方が利用しており、購入しているものは「雑貨・日用品」「衣類」「書籍」「健康・美容・化粧品」「家電」「スマートフォン・携帯電話・周辺機器」「食品」「PC・タブレット・周辺機器」「家具」、利用しているものは「動画・音楽・ライブ配信」「インターネットバンキング」「旅行」「チケット」「ネットオークション」「出前」「オンラインゲーム」「電子書籍」など多岐にわたりました。

　「インターネットで商品購入・サービス利用」する理由については、「24時間いつでも買い物ができる」「実店舗より安く買える」「実店舗に行く時間が節約できる」「実店舗より品揃えが豊富」など多岐にわたり、「インターネットではなく実店舗で商品・サービスを購入」する理由としては、「実際に商品を手に取って購入検討ができる」「今欲しい商品がすぐ受け取れる」「商品を選びやすい」との回答が多くありました。

　「キャッシュレス決済」については、87.2％が利用しているとの回答となり、「クレジットカード単体」「QRコード型のスマホ決済」「IC電子マネー」などとなりました。

　「キャッシュレス決済」を利用する理由は、「ポイントや割引が受けられるから」「素早く決済ができるから」「現金を引き出す手間や手数料がかからないから」「現金は煩わしいから」「手持ちの残金を気にせず買い物が出来るから」など多岐にわたりました。

　「キャッシュレス決済」を利用しない理由としては「現金の方が簡単・便利」「利用が面倒」「使い過ぎを懸念している」「個人情報の流出など不安」「現金を用いない支払いは不安」などとなりました。

　今回のアンケート調査において、寒川町内での消費活動については個人店・専門店を利用すると回答した方は少なかったのですが、スーパーやドラッグストア、町内フランチャイズ店または近隣市の大型商業施設を利用することで概ね満足であるとの回答となりました。

　今後については、消費活動の現状と消費者のニーズを把握しながら、引き続き商業振興に努めてまいります。