雨水出水浸水想定区域を指定しました。
雨水出水浸水想定区域の概要
浸水被害を緊急かつ効果的に軽減するためのソフト対策の1つとなる 「浸水想定情報の住民等への公表・周知」による被害軽減対策を促進するために、想定最大規模降雨に対する雨水出水浸水想定区域を指定し、水害ハザードマップに反映することで住民等の円滑な避難を図ることを目的としているものです。
雨水出水浸水想定区域図は、想定最大規模降雨(1000年に1度)による最悪の事態を想定して作成するもので、内水氾濫による浸水区域や浸水深を示しています。
内水氾濫とは、排水能力を超える大雨が降った場合にマンホールやマスから水があふれることで起こる浸水や、海や川の水位が上がり水が排水されにくくなり雨水管があふれることで起こる浸水のことをいいます。
指定年月日
令和6年11月5日
指定対象区域
水防法第14条の2の規定により定められた雨水出水浸水想定区域は、公共下水道の全体計画区域(赤枠)のうち浸水が想定される区域(着色部)となります。
雨水出水浸水想定区域図の作成条件等
・対象とした降雨は想定最大規模降雨(1時間雨量153ミリメートル、24時間総雨量436ミリメートル)です。
・令和5年度末の寒川町公共下水道(雨水)の整備状況や主要な水路を反映しています。
・地盤高は令和5年度末のデータを使用しています。
・シミュレーションの実施にあたっては、指定の前提となる降雨を超える規模の降雨、津波、高潮、河川の破堤や越水による氾濫等を考慮していません。
・浸水シミュレーション手法[降雨損失・表面流出・管内水理・氾濫解析]を一連で実施しています。
・河川の水位は堤防高相当、樋門は河川の水位が雨水路の水位よりも高くなったときに閉塞としています。
・対象区域を5メートル(25平方メートル)のメッシュに分割し、メッシュごとの浸水深を計算しています。
・実際の降雨では、表示した浸水深と異なる場合があります。
・着色のない場所でも降雨状況により、浸水が発生する場合があります。
雨水出水浸水想定区域図
閲覧場所
寒川町役場(3階)都市建設部下水道課の窓口で公表図書の閲覧ができます。
よくある質問
質問 区域に指定されるとどうなるか?
雨水出水浸水想定区域に指定されると、市町村は内水ハザードマップを作成し配布するなどの措置を講ずる必要があります。 寒川町では今後、想定最大規模降雨での内水ハザードマップを作成し配布する予定です。
なお、不動産取引時に宅地建物取引業者が重要事項説明として、水防法に基づく水害ハザードマップを用いて説明することが義務化されているため、内水ハザードマップも該当します。
質問 時間153ミリメートルの雨はどのくらいの雨か?
近年の大雨であった平成26年10月5日の降雨量が時間72ミリメートルであったため、それの約2倍の雨となります。
質問 川からの越水は考慮しているか?
内水(下水道施設や既存の水路では処理できずに溢れた水)を対象とした浸水図となりますので、外水(海または河川からの水(高潮、津波、洪水))は考慮されておりません。
質問 指定対象区域を町内全域にしないのはなぜか?
水防法第14条の2第2項において、雨水出水浸水想定区域図の作成において浸水を想定する排水施設の対象は、公共下水道等の排水施設と位置付けられており、これは公共下水道の雨水管渠のことであることから、公共下水道全体計画区域を指定対象区域としております。
質問 今後、この浸水を解消するための整備の予定はあるのか?
雨水出水浸水想定区域図は、浸水リスクを確認していただくことによって、速やかに避難できるよう活用することを目的としておりますので、今回、設定した想定最大規模降雨に対応する雨水整備の予定はありません。
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更新日:2024年11月14日