越の山横穴墓群
(寒川町No.42遺跡)
越の山横穴墓群(こしのやまおうけつぼぐん)は、相模川の支流にあたる目久尻川と小出川に挟まれた相模野台地の東向き斜面中腹、標高13メートル前後に位置する遺跡です。横穴墓とは、古墳時代後期に見られるお墓の一種で、丘陵の斜面などを利用して横に穴を掘り、内部に遺体を安置します。
昭和28年、60年に学術調査が実施され、9基の横穴墓が確認されています。いづれも7世紀ごろのものと考えられ、勾玉や直刀、人骨などが発見されました。
寒川町内では、このような横穴墓が越の山以外にも斜面地に存在していたことが確認されており、一部遺物も残っています。
昭和60年調査全景、第7号~第9号横穴墓
本来は横穴はもっと長く、天井もありましたが、入口や天井部分の多くが後世の掘削のため失われていました。
古墳時代、第7号横穴墓全景
更新日:2013年02月19日