地盤沈下について
地盤沈下とは
いったん発生すると回復がほとんど不可能であり、長い時間の経過を経て生活基盤を蝕む公害です。
地盤沈下の原因としては、地下水の過剰な採取に伴う地下水位の低下により粘土層が圧密されることによって生ずると言われています。
寒川町を含む周辺の区域は、神奈川県生活環境の保全等に関する条例により、地下水を採取したことにより地盤沈下が生じている地域あるいは生じる恐れがある地域(条例による指定地域)として指定され、地下水の採取に関する規制がかかっています。
神奈川県では、県条例に基づき地下水採取の許可を受けた事業者に対し、地下水採取量及び地下水位の測定・記録及びその測定結果についての報告を求めています。
町では、昭和48年から地盤沈下(隆起)の状況を把握するため、下記の地点の水準点測量を毎年行っています。
最近では、地盤沈下は沈静化の傾向にあります。
令和5年度水準測量調査結果 (PDFファイル: 40.9KB)
精密水準測量網図、点の記については、次のとおりです。
令和5年度寒川町水準点点之記 (PDFファイル: 12.2MB)
地盤沈下調査結果「神奈川県ホームページ」
工業用水法、神奈川県生活環境の保全等に関する条例の指定地域等における地下水採取量、地盤沈下状況及び地下水位の変動状況の調査結果を「地盤沈下調査結果」として取りまとめています。結果については、次のホームページで確認することができます。
東北地方太平洋沖地震の発生
平成23年3月11日、東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)が発生し、この地震に伴い、土地の高さの基準である日本水準原点(東京都千代田区永田町一丁目二番地内)の移動が確認され、その原点数値が「東京湾平均海面上24.4140メートル 」から「東京湾平均海面上24.3900メートル」に改正されました。
平成23年の水準測量調査結果や地下水位の観測結果は、この地震の影響を受けているものと思われます。しかし、この地震の影響についての検証は行っていないため、これらの調査で得られた変動量を地震に伴う地殻変動と地下水の過剰採取による地盤沈下に区分することはできません。調査結果の使用については、十分ご注意ください。
更新日:2024年04月01日