A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行発生警報が発令されました。

更新日:2023年12月26日

ページID : 17998

 茅ヶ崎市保健所管内(茅ヶ崎市・寒川町)では、2023年第51週(12月18日から12月24日)の感染症発生動向調査によるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生状況が、1定点医療機関あたりの患者数が 「8.83」となり、基準値となる「8」を超えたため、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行発生警報が発表されました。

注意:流行発生警報とは、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを示します。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の場合は、1週間の定点医療機関あたりの患者数が8.0人を越えた場合に発表し、終息基準値の4を下回るまで継続します。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

 A群溶血レンサ球菌を原因とし、のどが痛くなる細菌感染症の代表的なものです。5歳をピークに 幼児から学童期に多くみられますが、成人も感染することがあります。季節的には冬から初夏にかけて多くみられます。感染症法では定点把握疾患の5類感染症に定められています。

感染経路と予防方法

 A群溶血レンサ球菌にかかった人の咳やくしゃみを吸い込むことによって感染する場合(飛まつ 感染)と、菌のついた手で口や鼻に触れることによって感染する場合(接触感染)があります。ヒトとヒトとの接触の機会が増加するときに起こりやすく、家庭、学校などの集団での感染も起こります。予防としては、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一 般的な予防法もあわせて行いましょう。ワクチンはありません。

主な症状

 感染してから1日から5日後に、38度を超える発熱、のどの痛み、全身倦怠感が現れ、しばしば嘔吐を伴います。熱は3日から5日で下がります。菌が産生する毒素によって、皮膚の発疹や舌の発赤が現れる猩紅熱(しょうこうねつ)という状態になることがあります。舌の発赤は、その見た目から「いちご舌」と言われます。他の合併症としては、菌の直接的な影響による中耳炎、肺炎、髄膜炎などがあ ります。

対応

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に罹患したら、服薬や療養等について医師の指示に従い安静にして休 養をとりましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

健康づくり課健康づくり担当
住所:253-0196
神奈川県高座郡寒川町宮山165番地
電話:0467-74-1111(内線:264、266)
ファクス:0467-74-9141
メールフォームによるお問い合わせ