ドメスティック・バイオレンスについて
ドメスティック・バイオレンス
ドメスティック・バイオレンス(以下DV)に明確な定義はありませんが、一般的には「配偶者や恋人など親密な関係にある者や、そのような関係にあった者から振るわれる暴力」という意味で使われます。
DVは時に命を奪う危険な行為で、最も身近で起こりうる犯罪です。
暴力の代表的な形態
身体的暴力
殴る/蹴る/首を絞める/髪をもって引きずり回す/包丁で切りつける/
階段から突き落とす/タバコの火を押し付ける/熱湯をかける など
心理(精神)的暴力
暴言を吐く/脅かす/浮気・不貞を疑う/家から締め出す/大事にしているものを壊す/
子どもに危害を加えると脅かす など
性的暴力
性行為を強要する/ポルノを見せたり、道具のように扱う/避妊に協力しない など
経済的暴力
生活費を渡さない/女性が働き収入を得ることを妨げる/借金を重ねる など
社会的隔離
外出や、親族・友人との付き合いを制限する/メールを見たり、電話をかけさせないなど
交友関係を厳しく監視する など
暴力から逃げ出せない要因
暴力は、家庭内など閉じられた空間の中でいつ振るわれるかわからず、次のような要因が絡み合いなかなか逃げ出せなくなります。
- 「逃げたら殺されるかもしれない」という強い恐怖感
- 「自分は夫から離れることができない」「助けてくれる人はいない」といった無力感
- 「暴力を振るうのは私のことを愛しているからだ」「いつか変わってくれるのではないか」といった複雑な思い
- 「夫の収入がなければ生活することができない」といった経済的問題
- 子どもの安全や就学の問題
- 暴力から逃げることで、仕事を辞めなければならなかったり、これまで築いた地域社会での人間関係など失うものが大きいこともあります。
ドメスティック・バイオレンスの影響
被害者に与える影響
- 身体的にはあざ、打ち身、切り傷、火傷、鼓膜や助骨・脊髄の損傷など多様で、後遺症が残ったり、時として死に至ることもあります。
- 精神的には、将来への不安や絶望、孤独感、恐怖心さらには自責の念など心を深く傷つけます。
暴力が心の傷(トラウマ)となり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こすことも多く、不眠、頭痛、動悸、下痢、胃痛などの身体的症状に表れることもあります。
さらに、自らの命を絶つことや思い余って殺人を犯すこともあります。
- 女性の意思を無視した一方的なセックスなど性的暴力は、望まない妊娠や中絶の原因にもなります。また、暴力が妊娠中にエスカレートすることも多く、流産や死産との関連性も指摘されています。
- 暴力によるケガにより身体的・精神的影響が原因で、仕事が続けられなくなったり、人間不信で対人関係にも悪影響が出たり、自己評価も低くなり、時として子どもへの虐待につながることもあります。
子どもに与える影響
- 暴力を受けた子どもや暴力を目撃しながら育った子どもは、夜泣き、うつ症状、不安定症状などに陥ることが多く、成長しても情緒不安定で、対人関係がうまく築けず、不登校、家出、非行の原因になっていることがあります。
さらに、適切な支援がない場合、成人してから自らが暴力を振るってしまう次世代の問題としても指摘されています。
相談窓口
DVの被害に遭ったら、一人で悩んだり、問題を抱え込んだりせずご相談ください。
相談窓口では、あなたがDVから逃れる最善の解決方法を見つけることができるように、
どうしたいか、どうなるのかを一緒に考えて支援します。
寒川町では町民窓口課(内線473、474)で相談に応じています。
リンク(県内の相談窓口)
神奈川県では、男性のためのDV相談も実施しています。
神奈川県立かながわ男女共同参画センター(神奈川県配偶者暴力相談支援センター)
各警察署でも相談を受け付けています。 緊急時は110番してください。
この記事に関するお問い合わせ先
住所:253-0196
神奈川県高座郡寒川町宮山165番地
電話:0467-74-1111(内線:473、474)
ファクス:0467-74-2833
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2021年04月15日