特集2 知ることからはじめよう!「障がい」への理解

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 福祉課の窓口では、精神科で何らかの治療を受けている人やこれから受けたいと思っている人、そのご家族などから、生活全般に係るご相談などを受けています。
 厚生労働省が、「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」の4大疾病に「精神疾患」を加えて5大疾病としたのは、2013年のことです。現在、町内にも何らかの理由で精神科に通院して
いる人が約700人いらっしゃいます。今やメンタルヘルスは国民的課題となっているといえるでしょう。

 

問い合わせ先
福祉課(町障害者差別解消支援地域協議会事務局)内線143障がい福祉担当 ファクス74-5613

 

 

座談会 この町で共に生きる

 精神疾患の中でも代表的な病気である「統合失調症」。
 幻覚や妄想といった症状や意欲・自発性の低下などの機能低下、認知機能低下などを主症状とする精神疾患です。
 今回は、その統合失調症の4人の方々に、日々どんな事を考え、家族や友人、地域や社会とどうかかわり、つながっていこうとしているのかなどを座談会という形でお聞きしました。

参加者の方々

  • (仮称)広瀬さん  
    年代・性別:40代・男性
    夢:カラーコーディネーターの上級資格取得・時計の販売員
    今の仕事:就労継続支援B型事業所で就労中
     
  • (仮称)西野さん
    年代・性別:30代・男性
    夢:イラストレーター
    今の仕事:就労継続支援B型事業所(注釈4)で就労中
     
  • (仮称)カトゥーンさん
    年代・性別:40代・女性
    夢:一人暮らし
    今の仕事:工場内の清掃業務
     
  • (仮称)フーテンのTさん
    年代・性別:40代・男性
    夢:ハワイに行く
    今の仕事:眼鏡販売店で就労中

 

  • 聞き手:福祉課 竹内
  • 司会:福祉課 塩原

 

ざっくばらんに話し合いたいと思います。まずは仕事について話しましょうか。

  • フーテンのTさん 自分は、就労移行支援事業所(注釈1)に通い、スタッフさんと障がい者雇用で大手会社の倉庫での作業や事務作業などの求人を探したり、履歴書の添削や面接同行などを手伝ってもらいました。会社とのコンタクトもスタッフさんがやってくれ、助かりました。
     そのほかに、ビジネスマナーや「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」や電話応対の練習など、働く上で必要な基本の訓練をしました。
     
  • カトゥーンさん 私は、以前病院で病棟のベッドメイキングや医療器具の洗浄などをやっていました。ちゃんと指導者がいて、安心だったのですが、人間関係で特に言葉がきつかったです。今は希望していた工場内の清掃の仕事に就けたので、一人で落ち着いて作業ができます。
     
  • 西野さん  僕の今通っている作業所は、職員さんも同僚も良くしてくれて、居心地がいいです。作業所の外では、子育て支援センターの清掃の仕事をやっています。実は、カトゥーンさんが以前担当していた仕事を4年前から引き継いで、事業所には14年間通っています。

 

 

病気と仕事 両立の難しさ

病気になってから、就労するまでどれくらいかかりましたか。

  • フーテンのTさん 2001年に病気になり、それまでの仕事を辞めて5年間自宅療養していました。医者からは良くなるのに10年かかると言われました。それでも自分が病気から復帰できたのは、友達の力が大きかったです。友達は、健常者で仕事をしていて、そういう人が周りにいたので、世の中の役に立たなくてはと思い、仕事探しを再開しました。しかし、少しずつ仕事を始めて、人間関係が悪くなると症状が出始めて病院に行くという感じでした。

 

作業所に行くきっかけや迷いはありましたか。

  • 西野さん 母が探してくれたのがきっかけです。迷いもなかったです。高校を中退して、両親もいろいろと考えて今の作業所を見つけてくれたので、行ってみようと思いました。
     
  • 広瀬さん 自分の場合は、病気になり、病院で受診後、良くなってから今の作業所に行くようになりました。その後、障がい者の職業能力開発学校に通い、障がい者雇用で会社に就職し、3年間働きました。そこは、紳士服店の掃除とバックヤードの作業で、自分のペースで働けました。
     その後、他の会社にクローズ(注釈2)で働いたのですが、ついていけずに辞めました。かなテクカレッジ(注釈3)の6カ月コースも受けたのですが、3カ月で辞めました。それで今の作業所に戻ってきました。

 

障がい者雇用は無理なく働けましたか。

  • フーテンのTさん はい。スタッフさんが気にかけてくれて無理なく働けています。今の仕事はポスティングなどの作業系ですが、約1時間くらい作業すると「休憩とった?」とか声を掛けてくれます。障がい者雇用だと、こういった仕事の面の配慮に加え、病院に行きたいときに会社を休めるので、無理をせずに働けます。
     
  • 広瀬さん 自分は、仕事内容は負担が少ないけど「このまま続けるのかな」と思ったので、クローズで駅ビルのショップで働いたのですが、2カ月持たずに辞めました。能力が落ちていて、クローズで働くには接客も不十分で、ラッピングもモタモタしてできなかったです。

 

一般就労するときに誰かに相談しましたか。

  • フーテンのTさん 障がい者雇用の会社に相談しないで辞めて、一般就労したのですが、調子は崩すし、相談もできなかったので、続けられなかったです。
     
  • 広瀬さん 私も誰にも相談しませんでした。一般就労では、つらいとは言えなかったですね。

 

今は誰に相談することが多いですか。

  • 広瀬さん 今は、作業所の職員さんと病院の主治医です。
     
  • フーテンのTさん 就労移行支援事業所のスタッフさんに相談することが一番多いです。また、主治医にも相談しています。
     
  • カトゥーンさん 昔から同じ主治医なので、相談できています。あとは、辻堂にある就労援助センターの職員さんにも相談しています。
     
  • 西野さん 僕の場合は、作業所の職員さん、両親、妹ですかね。自分の軌道修正をしてくれますね。

 

 

病気との向き合い方

具合が悪くなってきたなぁと感じたらどうしていますか。

  • フーテンのTさん 寝て休みます。
     
  • カトゥーンさん  好きな音楽やDVDを観てます。
     
  • 広瀬さん 占いが好きなので、易経をやります。どう運勢が変わるかをみます。良い運勢であれば期待できるし、悪い運勢ならどうすればいいかわかるので、支えになります。
     
  • 西野さん 絵を描いています。イラストレーターになるのが夢で8年近く練習しています。本も買って勉強しています。夢があることが励みです。

 

日ごろの生活でどんなことを楽しみにしていますか。

  • カトゥーンさん  友達と温泉旅行に行くのが楽しみですかね。
     
  • フーテンのTさん  ラジオを聞くことです。
     
  • 広瀬さん 自分は、ラジオは聞かないですね。なんか自分のことを言われているんじゃないかと思っちゃうので聞かないです。でも、録画のテレビなら見れます。

 

そういうのは病気とうまく付き合うコツですね。他に何かしていますか。

  • フーテンのTさん  よく食べ、よく寝ることです。
     
  • カトゥーンさん  好きなことをして過ごすことかな…。
     
  • 広瀬さん 自分は、自分のことを言われているんじゃないかと思い込んじゃうので、気にしないように心掛けています。
     
  • 西野さん 夢とか目標を持つことです。モチベーションも上がるので。

 

皆さん、ありがとうございました。

 

注釈について

  • (注釈1)就労移行支援事業所 生産活動や就労に必要な知識および能力の向上のために必要な訓練など、就職に必要な支援を行う事業所
  • (注釈2)クローズ 障がいであることをふせて就労すること
  • (注釈3)かなテクカレッジ 就職につながるスキル(技術・技能)を身につけ、就職を目指す県立の施設
  • (注釈4)就労継続支援B型事業所 一般企業等での就労が困難な人に就労機会の提供や生産活動等を通じて、就労に必要な知識および能力の向上のために必要な訓練を行う事業所

 

 

座談会を終えて

 精神疾患になると生涯を病院で過ごすという時代から、早期発見、早期治療へ、病院から地域へと、生活する場についてと、国の方針は大きく転換してきています。
 座談会に参加していただいた皆さんが、発病や入院、再発等というつらい時期を経て一歩一歩回復し、自分なりの人生を切り開いてこられた事をあらためて知りました。また、迷ったり、困ったりした時に、身近に相談できる人、支援してくれる存在がいられる事も分かりました。あらためて周囲の理解と支えが大切であると感じます。
 それぞれに夢があり希望をもってこの町で暮らし続けていこうとしている4人の姿を、ほんの一端ではありますが、共にこの町で生活している町民の皆さんにお伝え出来たら幸いです。

 

 

 

 

ユニバーサルマナーをご存じですか?

 高齢者や障がい者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々を街で見掛ける現代において、『“自分とは違う誰かの視点に立ち、行動すること”は、特別な知識ではなく、「こころづかい」の一つである』という概念の下、多様な方々に向き合うためのマインドとアクションを「ユニバーサルマナー」と呼びます。
 町のブランドイメージである、町民の穏やかな気質と人のこころを大切にする気持ちを表した『「高座」のこころ。』に相通じるものがあると思いませんか?
 街中で困っていそうな人を見掛けたら、ぜひ、「何かお手伝いできることはありますか?」と、声掛けしてみてください。誰もがこの「ユニバーサルマナー」を理解し実践できる、より魅力的な寒川町をつくり上げていきましょう。

出展:日本ユニバーサルマナー協会(http://universal-manners.or.jp/

 

 

 

ボランティアでつくる居場所 サロン ハート・ぽっぽのご紹介

  • サロンの活動内容は?
     心の病を抱えている人の居場所として、毎月第3木曜日の午前11時から午後3時に町健康管理センターで開催しています。
     活動は一緒に昼食を作り、食事をします。また、ゆっくりお茶を飲みながら、おしゃべりをします。活動時間の間は、いつ来ても、いつ帰っても自由です。

 

  • 活動していてうれしかったことは?
     いつも町内外併せて10人くらいの参加者ですが、曜日と時間と場所を変えずに活動し続けたことで、何年か疎遠になっていた参加者が思い出したようにふらりと現れることがあり、サロンのことを忘れずにいてくれて、細々とでもつながっていたことです。

 

  • 利用者の声や感想は?
     以前は参加者から献立の希望を聞いていましたが、栄養に偏りが出てしまったので、現在は栄養士さんのレシピを元に調理しています。そうしたことで、男性のひとり暮らしの参加者などからは、普段はあまり野菜を取らないから助かるなどの声があがっています。

 

  • これからの展望は? 
    最初のころは、運営スタッフが集まらなかったり、利用者が少なかったりと不安でしたが、今ではサロンの活動も定着してきました。私たちスタッフもみんなでおしゃべりをしながら活動しているのが楽しいので長続きしています。これからも、みんなで和気あいあいと頑張っていきます。

 詳しくは、町社協ボランティアセンター電話72-3721へお問い合わせください。

 

 

 茅ケ崎市保健所ではメンタルヘルスに関する事業を行っています。

対象 茅ケ崎市、寒川町に在住の人

こころの健康相談 

 統合失調症、うつ病、アルコール依存症などのこころの病についての相談を受けています。これって病気?病院に行った方がいいの?どんなところに相談したらいいの?と迷ったら、ご相談ください。精神科医師、ケースワーカー、保健師が相談に応じます。
 

統合失調症家族教室

 統合失調症のご家族を対象に、病気や障がいの知識、利用できる制度や施設等を学びます。
 

アルコール教室

 アルコールの問題を抱えているご本人およびご家族を対象に「アルコール依存症」という病気について学びます。

 

問い合わせ先
茅ケ崎市保健所 保健予防課 電話38-3315 ファクス82-0501 住所:茅ケ崎市茅ケ崎1-8-7

 

 

そのほか障がいに関する相談窓口

障がい者や障がい児の保護者からの日常生活に関することや障がい福祉サービスの利用について

  • 生活相談室すまいる 
    住所:岡田1-9-1 司ビル107 電話72-0175 ファクス74-2347
     
  • 寒川町障がい者相談支援事業所 ゆいっと 
    住所:宮山3017-2 アニバーサリーサプライズハウス105 電話39-5537 ファクス39-5475
     

障がい福祉全般に関すること

  • 寒川町福祉課障がい福祉担当 
    住所:宮山165 電話74-1111 内線143から145 ファクス74-5613

 

 

 

お問い合わせ先
広報戦略課広報プロモーション担当
〒253-0196
神奈川県高座郡寒川町宮山165番地
電話:0467-74-1111(内線:232、233)
ファクス:0467-74-9141
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