特集 第1回 さむかわの若武者

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「さむかわの若武者」では いま、がんばっている若者を特集します。

 

畠山紗英 BMXライダー

 

 畠山紗英さんは、町在住で横浜市の高校に通う18歳の女子高生。そんな紗英さんは、もう1つの顔を持っている。それは、世界で戦う自転車競技BMXライダーだ。

 日本選手権で何度も優勝し、世界選手権女子ジュニアエリートでは日本女子初の4位入賞という結果を残した。今年7月29日に開催された世界選手権女子ジュニアエリートでは、5位入賞。また、多くの有名スポーツ選手のスポンサーになっている「レッドブル」からBMX女子初のスポンサー権を獲得している。

 

BMXとの出会い

 紗英さんがBMXを始めたきっかけは、父と兄が乗っていたからだ。

 当時、マウンテンバイクダウンヒルレースを始めようと思っていた父裕行さん。マウンテンバイクダウンヒルレースはお金がかかり、管理等が大変なのでどうしようか考えていた。そのとき見に行ったBMXレースで、楽しそうに参加している家族を見て裕行さんは「これだ!」と思ったそうだ。

 3人兄弟の末っ子の紗英さんは、2人の兄を追いかけて3歳からBMXバイクに乗り始めた。

 「その当時は、兄についていくだけで楽しかったです。」と語る紗英さん。

 その後、本格的にBMXにのめり込んでいく。 

 

国内大会で優勝

 本格的にBMXの練習に打ち込むようになった紗英さんは、めきめきと頭角を現し、8歳になると国内レースで優勝するようになった。

 「本格的にBMXをやり始めてから、国内レースで優勝できるようになったんです。勝ったときの嬉しい気持ちと楽しい気持ちがいまもBMXを続けている理由だと思います。」

 その後、国内大会だけでなく、国際大会でも優勝するなど「畠山紗英」という名前が国内外へと知られていく。

 

「レッドブル」とのスポンサー契約

 中学2年生のとき、「レッドブル」という会社からスポンサー権を得ることとなる。

 「クリスマスのとき、母から買い物に行くよと言われ、ついていったらそこがレッドブルの会社だったんです。」

 紗英さんがとまどいながら、会社の中に入ると、ロビーにはレッドブルジャパンの社員の方々が集まっていて、クリスマスツリーの前まで案内された。

 「ツリーの前には箱が置いてありました。マネージャーの方に『開けてごらん』と言われ、開けてみると『Red Bull』と印字されているヘルメットが入っていました。何度も会社に挨拶に行くなどスポンサー契約をずっと待ち望んでいたので、もう信じられなくて。嬉しくて泣いちゃいました。」

 紗英さんはこの日から改めてBMXと向き合う覚悟をしたという。

 

普段は普通の女子高生

 紗英さんは、世界選手権など海外でのレースがないときは、学校へ通い、友達とも遊ぶ普通の女子高生。

 しかし、放課後はほとんどトレーニングに費やしている。そんな紗英さんに自分の性格について聞いてみた。「自分では負けず嫌いだと思っているんですけど、友達からはおだやかな感じとか、おっとりしていると言われますね。」

 笑顔で話す紗英さんは、一見、世界で戦うBMXライダーには見えない。しかし、BMXバイクに乗ったときには、最高時速60キロメートルでオフロードを駆け抜ける「BMXライダー 畠山紗英」に変わるのだ。

 

PROFILE

 

畠山紗英さん 1999年6月7日生まれ 18歳

 

戦績

戦績

2008年

UCI BMX世界選手権    ガールズ  9歳クラス

準優勝

2009年

UCI BMX世界選手権    ガールズ10歳クラス

優勝

2011年

UCI BMX世界選手権    ガールズ12歳クラス

優勝

2012年

UCI BMX世界選手権    ガールズ13歳クラス

優勝

2013年

UCI BMX世界選手権    ガールズ14歳クラス

準優勝

2014年

UCI BMX世界選手権    ガールズ15歳クラス

第3位

2015年

全日本BMX選手権       女子15歳以上

優勝

2015年

 USA BMXNational(Arizona)U-16Girl

優勝

2015年

 USA BMXNational(Florida)U-16Girl

優勝

2015年

NerungNationalU-16Girl

準優勝

2016年

全日本BMX選手権       女子ジュニア

優勝

2016年

UCI BMX世界選手権    女子ジュニアエリート

4位

2017年

 UCI BMXヨーロピアンカップ7戦 女子ジュニアエリート

優勝

2017年

全日本BMX選手権       女子ジュニア

優勝

2017年

UCI BMX世界選手権    女子ジュニアエリート

5位

 

BMXとは

 

 BMXは、bicycle motocross(バイシクルモトクロス)の略で、発祥は1970年初頭、大人のモトクロスに憧れた少年が自転車でまねたことが始まりといわれている。

 競技は、ジャンプやコーナーを配したオフロードのコースを最大8人で駆け抜け、順位を競う「レース」と、ジャンプやアクションに特化し、技の難易度や華麗さを競う「フリースタイル」の大きく2種類に分類されている。

 紗英さんが行っている競技の「レース」は、1レース30秒から60秒程度で一時も目が離せないエキサイティングな展開が魅力だ。

 選手には、高度な走行テクニックやバランス感覚、他の選手との駆け引きなどさまざまな要素が要求される。

 BMXは、家族で楽しめるスポーツであることや、「レース」に加え、新たに東京2020オリンピック競技大会では、フリースタイルの中でもBMXなどの専用の施設で競技をする「パーク」が正式種目となることから、いま、若い世代を中心に注目を集めている。

 

Interview

 

― まずは、世界選手権お疲れ様でした。感想を聞かせてください。

 「目標としては優勝だったし、昨年が、同じ世界選手権で4位だったので、昨年よりも1つ順位が下がってしまったところがすごく悔しいです。」

 

― 今の課題はなんだと思いますか。

 「スタートの出だしがあまり得意ではないので、そこが課題ですかね。」

 

― その解決のためになにかしていることはありますか。

 「自分の試合のビデオや海外選手の試合を見て研究しています。」

 

― 1年間でどれくらい大会に出場されているんですか。

 「世界選手権が年に1回でワールドカップが6戦、全日本選手権やその他アメリカなどの海外レースにも出場しています。それ以外はトレーニングをしたりしているので、ほとんどこの自転車と一緒にいますね。BMX漬けです。」

 

― 食事面で気を付けていることはありますか。

 「特にないですね。ご飯も食べたいものを食べています。」

 

― 日本では練習場所が少ないと聞いていますが、いつもどこで練習しているんですか。

 「近くにあまりないですね。前までは静岡県の修善寺にあったコースで練習していたんですけど、今は埼玉県の秩父にあるコースで練習しています。」

 

― 最高速度60キロメートルくらいで、ジャンプなどされていますが、恐怖感はありませんか。

 「恐怖感は、あまりないですね。小さいときから兄とやってきたから慣れましたね。」

 

― 怪我や試合に負けたときなどやめようと思ったことはありませんか。

 「やめようと思ったことはありませんね。」

 

― 憧れの選手はいますか。

 「オリンピックを2連覇しているコロンビアのマリアナ・パホン選手です。スピードが速く、ジャンプなどのスキルもあって、あまりミスをしないところに憧れています。」

 

― BMXの魅力ってなんだと思いますか。

 「BMXは、スピード感と迫力がありますし、またなんといっても1番にゴールした人が優勝という競技なので、初めて見る人でもすぐに勝敗がわかります。そこが魅力かなと思います。」

 

― 紗英さんにとってBMXとはなんだと思いますか。

 「自分の一部です。これがなかったら、なにもやることなかったかなって思います。」

 

― 紗英さんの夢はなんですか。

 「東京オリンピックで金メダルをとることです。」

 

― 町民の皆さんに一言お願いします。

 「BMXは、家族でできるスポーツです。コースはそんなに近くにはないけれど、興味ある人は、ぜひ一度練習や試合を見に来てください。」

 

明日を担うさむかわの若武者。夢に向かってがんばってください。

 

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